ドコモのシニア向けスマホ「らくらくスマートフォン4」と、らくらくスマートフォンを実際に利用する場合の料金プランを徹底評価しました。
らくらくスマートフォン4の利用を検討している方、また自分に合ったシニア向けスマホを探している方は参考にして下さい。
らくらくスマートフォン4(F-04J)のスペックおよび価格・評価
画面サイズ | 4.5インチ |
OS | Android6.0 |
RAM/ROM | 2GB/16GB |
カメラ | アウトカメラ:1310万画素 インカメラ:500万画素 |
バッテリー容量 | 2100mAh |
機能 | 防水・防塵 おサイフケータイ対応 ワンセグ対応 |
端末価格 | 58,968円 |
らくらくスマートフォン4はドコモのシニア向けスマホとして2017年2月にリリースされたスマートフォン。
前機種らくらくスマートフォン3よりもカメラ性能が大幅に上がり、Playストアへも対応(らくらくスマートフォン3は非対応だった)した事でより使い勝手の良い端末になりました。
CPUにはSnapdragon 625(2GB オクタコア)を使っており、端末としての性能はけして悪くありません。例えばauやソフトバンクのシニア向けスマホと比べると性能はこちらの方が上。
auのBASIO2、ソフトバンクのシンプルスマホ3が2016年リリースに対し、らくらくスマートフォン4は2017年リリースなので、性能面ではちょっと勝ってる感じですね。
内臓ストレージ(ROM)も16GBと前機種らくらくスマートフォン3から倍増。これだけあればちょっと写真を取った程度では容量が足らなくなることはないでしょう。ただ、長く使う方・写真をよく撮る方にはちょっと不足する可能性があるので、SDカードを別途要した方が良いかも。
カメラ性能に関しても1310万画素の広角カメラを搭載しているので、撮影できる写真もなかなか高画質。旧来のシニア向けスマホはカメラ性能もかなりショボかったのですが、かなり性能を上げてきています。やはり写真を取りたいシニア層は多く、その要望に沿った形でしょう。
また、国産スマホ(富士通製)なので防水・防塵、ワンセグにも対応していますし、シニア向けスマホとしては珍しくおサイフケータイにも対応。
旧来のシニア向けスマホと比較すればかなり性能は上がっていて、シニア層以外でも(例えば子供とか)使いやすい端末なのでは?という印象です。
シニア向けスマホならではの機能として画面の拡大や文章の読み上げと言った機能、またつながりホットサービスなどの安否確認機能など、シニア向けスマホに必要な機能はしっかり搭載しているし、設定次第では普通のスマホのようなホーム画面も表示できるので、このあたりは好みで設定を変えてもいいでしょう。
大手キャリアのスマホだけあってカバーやケースも結構販売されてますし、自分好みのカバー・ケースを探して見た目のオシャレを楽しむこともできます。
・・・と、いいところばかり挙げましたが気になる点もいくつか。
難点としてらくらくスマートフォン4はディスプレイが小さく、バッテリー容量の少ない点が挙げられます。
最近のスマホは5インチ以上の端末が主流ですが、らくらくスマートフォン4のディスプレイサイズは4.5インチと小さめ。このサイズは他社のシニア向けスマホと比較しても小さく、例えばワンセグでテレビを見たり、アプリゲームをするのにはちょっと向きません。
スペック的にはちょっとしたゲームくらいは十分遊べるらくらくスマートフォン4ですが、画面が小さいとなるとやはり目が疲れます。
そしてバッテリー容量も他社製品と比較して小さめ。一概には言えませんが、バッテリー容量が小さいという事は電池持ちが悪いという事。このあたりは気になります。
ただ、ディスプレイが小さくバッテリーも小さいということは端末自体がコンパクトという事なので、コンパクトで持ち運びやすい方が良いという方に向いていると言えます。
らくらくスマートフォン4はLINEやアプリは使えるのか?
らくらくスマートフォン4はGooglePlayストア対応になっているのでアプリのインストールが可能です。
もちろんLINEのインストールも可能。
らくらくスマートフォン4の評判
アプリも使えるようになって前機種らくらくスマートフォン3よりも使いやすさが向上。カメラ性能も上がっているので、この点の評判は概ね良いです。初めて使うスマホとしては手頃という評価をされる方が多いですね。
ただ、やはり出来ることが限定的な側面もあるので、通話・LINE・ネット検索以外にも色々やりたい方には少し物足りない側面があるのも確か。
気になる点として、富士通のスマホは着信音量が小さいと評価する方が多いので、この点は実際にチェックした上で購入した方が良いかもしれません。耳が遠い方が使う場合はこの点に留意。
らくらくスマホートフォン4を利用する場合の料金シミュレーション
らくらくスマートフォン4を使う場合の料金シミュレーション一覧を以下にまとめました(ドコモユーザーがガラケーからはじめてスマホへ乗り換える場合)。
ドコモの場合は通話を「カケホーダイライト」「カケホーダイ」「シンプルプラン」のいずれにするかでまず料金が変わってきます。
それぞれのプラン内容は以下の通り。
カケホーダイライト | 月額1,700円 | 5分以内の国内通話は無料 |
カケホーダイ | 月額2,700円 | 時間制限なしで国内通話がすべて無料 |
シンプルプラン | 月額980円 | 家族内通話無料 |
※いずれも2年間の定期契約簿場合の料金。また、シンプルプランはシェアパック契約が条件になっています。
ここではそれぞれの通話プランごとに料金を比較してみます。
カケホーダイライトプランの場合の月額料金
パケットパック | SPモード | 機種代金(24回払い) | 割引 | 月額料金 |
データSパック(2GB) | 300円 | 2,457円 | 月々サポート割 -2,214円シニア始めてスマホ割 -1,520円 | 4,542円 |
データMパック(5GB) | 6,162円 | |||
ウルトラデータLパック(20GB) | 7,242円 | |||
ウルトラデータLLパック(30GB) | 9,402円 |
※ずっとドコモ割などの割引は適用していない状態。また、シェアパックなどの大容量プランは使う人がほとんどいないと思うので除外してます。
カケホーダイライトプランは国内通話が5分以内なら何度かけても無料という通話プランで、ある程度の通話頻度の方ならこれで十分納まるはず。
家族間に関してはLINEの無料通話を使えばいいので、家族以外で時々電話をする程度ならこのプランを選ぶと良いでしょう。
あとはパケットパックをどのプランにするかによってかなり料金が変わりますが、おそらくシニア層の方であれば2GBで十分。少し余裕を持って・・・と言う場合でも5GBあればまず困りません。それ以上の通信容量はハッキリ言ってまず必要ありません。
なのでSパックかMパックあたりが適正。料金的には4,500円~6,200円といったところですね。
カケホーダイプランの場合の月額料金
パケットパック | SPモード | 機種代金(24回払い) | 割引 | 月額料金 |
データSパック(2GB) | 300円 | 2,457円 | 月々サポート割 -2,214円シニア始めてスマホ割 -1,520円 | 5,622円 |
データMパック(5GB) | 7,242円 | |||
ウルトラデータLパック(20GB) | 8,322円 | |||
ウルトラデータLLパック(30GB) | 10,482円 |
※ずっとドコモ割などの割引は適用していない状態。また、シェアパックなどの大容量プランは使う人がほとんどいないと思うので除外してます。
カケホーダイプランは国内通話であれば時間無制限で無料になるプラン。
このプランを選ぶとしたら、仕事上の通話が多い場合など。家族以外と頻繁に通話をするという方におすすめです。家族以外の通話が少ないなら選ぶ必要がありませんし、カケホーダイライトプランを選んだ方がお得です。
パケットパックについてはカケホーダイライトプランで記載した通りSパックかMパックで十分。なので料金的には5,700円~7,300円といったあたり。やはりカケホーダイプランの料金分少し金額が上がります。
シンプルプランの場合の月額料金
パケットパック | SPモード | 機種代金(24回払い) | 割引 | 月額料金 |
シェアオプション | 300円 | 2,457円 | 月々サポート割 -2,214円シニア始めてスマホ割 -980円 | 2,457円 |
シンプルプラン+シェアオプションの組み合わせは家族がドコモのスマホユーザーで、その家族がシェアパックを利用していることが前提のプラン。
この条件に合致していれば選べるプランで、かなり料金が安くなります。
シンプルプランは無料通話がありませんが、家族間の通話は無料(それ以外の通話は20円/30秒)。
パケットパックのシェアオプションは家族が契約しているプラン内なら自由にデータ通信容量が使えます。例えば家族がシェアパック15(15GB)で契約していれば、家族と一緒にこの15GBを分け合えるという形。
このように、家族にドコモユーザーがいる場合のみ使えるプランですが、家族にドコモユーザーが多いならかなり安価にスマホが使えます。
まとめ:ドコモでシニア向けスマホを使うなら、家族にドコモユーザーがいるかどうかがカギ!
というわけでドコモのシニア向けスマートフォン「らくらくスマートフォン4」の特徴と料金プランをまとめてみました。
さすがに大手キャリアだけあってシニア向けスマホとしての必要な機能はしっかり備えてますが、ネックはやはり月額料金。普通に契約すれば少なくとも4~5,000円はかかります。
ただ、家族にドコモユーザーが入ればシンプルプラン+シェアオプションの組み合わせが使えますし、その場合は月額料金を3,000円以下に抑えることが可能に。なので家族にドコモユーザーがいる場合はドコモのシニア向けスマホを検討してみると良いでしょう。
ちなみに注意点として、シニア始めてスマホ割は60歳以上の方が対象なので注意。59歳以下の方は対象にならず、月額料金が結構上がってしまいます。
ちなみに家族にドコモユーザーがいない、家族で格安スマホへの乗り換えを検討している場合は以下のページを参考にしてください。そちらの方が料金を節約できます。