ここでは高齢者の方がスマホを契約・利用する際に起こりがちなトラブルとその対応策・解決策をまとめています。
これから始めてスマホを使おうと考えているシニアの方、ご家族の方は参考にしてください。
フィッシング詐欺・ワンクリック詐欺
やはり多いのはフィッシング詐欺やワンクリック詐欺。メールやSNS内のURLをタップしたら高額請求の画面が出てきてしまったり、個人情報を盗まれてしまうといったことは少なくありません。
最近ではこうした詐欺の手法がだんだん巧妙化しているので高齢者に限らず、トラブルに巻き込まれている方が増加しています。
インターネットセキュリティのトレンドマイクロ社の調査によると、不正サイトへ誘導された国内モバイル端末利用者は2015年は85万4000人でしたが、2016年には209万7000人に増加しました。
オレオレ詐欺でもよく言われることですが、自分は大丈夫だし関係ないと思うのはかえって危険。「自分にも起こりうること」として常に気を付ける必要があるでしょう。
対策としてはまず、変なメールやSNS内のURLをタップしない事。知らない送信先から送られてきたものに関しては無視するのが基本ですね。
そして友人やよく知っている企業の名前で届いたメールだとしても個人情報やクレジットカードの情報などは極力入力しない事。なりすましで個人情報を盗まれてしまうケースも少なくありません。
そして詐欺サイトに誘導された場合も、絶対にサイトに記載された連絡先へは連絡しない事。
そこから個人情報を盗まれたり、金銭を要求されてしまいます。
基本的にこうしたメールや詐欺サイトは無視が基本。こちらから情報を入力しない限り個人情報を盗まれることはありません。
もし誤って変なサイトへ誘導された、請求画面が表示されたという場合も焦らないようにしましょう。まずは家族や知人などに相談してください。
悪質な場合は国民生活センターへ相談することをおすすめします。
消費者ホットライン:188
スマホの操作方法が分からない
やはり高齢者で多いのはスマホの操作方法が分からないケース。
特に初めてスマホを使う場合、基本的な操作がガラケーと異なるため電話やメールも出来ない・・・なんてことが普通に起こります。
こんな場合、スマホに詳しい家族が身近にいれば良いですが、いない場合は非常に困ります。
なので対策としてはしっかりサポートを受けられる・・・具体的に言えば店舗でのサポートが受けられるようにしておくことをおすすめします。
電話サポートだけでは解決しない事もありますね。
なのでシニア向けスマホを選ぶ場合は大手キャリアか、格安スマホでも実店舗があるMVNOを選ぶのがポイント。
電話・メールサポートのみの格安スマホを選んでしまうと料金は安くなったとしても、まともにスマホが使えないなんて自体になりかねません。
安さは魅力ですが、安さだけで選んではいけない事も覚えておきましょう。
有料オプションてんこ盛りで高額請求
実は意外と多いこのトラブル。大手キャリアで契約する場合は注意して下さい。
ドコモやau、ソフトバンクでスマホを店舗で契約する場合、よく「有料アプリのオプション」を勧められます。
これらの有料アプリは使わなければすぐ解約してくれてOK、解約すれば月額料金も発生しませんので・・・といった感じで半ば強制的に契約する形。
「あー、そんなのあったな」と、おそらく覚えている方も多いでしょう。
高齢者の場合、こうした仕組みがよく分からず、使いもしない大量の有料アプリを何か月も契約したままだった・・・
ということが起こります。
有料アプリはひとつなら月額300円程度ですが、複数契約しているとかなりの出費。場合によっては毎月数千円を無駄なアプリに支払い続けてしまうケースも。
こうした状況を防ぐためには契約の際に家族が同行すること、もしくは契約後に家族が契約内容をチェックし、不要なオプションを解除するなどの対応をすると良いでしょう。
ちなみにこうした有料オプションに関連したトラブルは格安スマホの場合は少なめ。
必要なオプションだけを選んで契約できるので、余計な出費を防ぐという点から見ると格安スマホの方が優れているのも事実です。